アダチです。
今回は、カメラ転売の検品方法、動作確認方法を解説していきます。
今回は「レンズ編」になります。
中古のレンズは、特に昔のマニュアルレンズに多いのですが「カビ、クモリ、バルサム切れ」などが発生している場合があるので、外観だけでなくレンズ内部の光学も検品する必要があります。
こちらでは、分かりやすいように中古レンズの動作確認、検品方法を動画付きで解説していきますので是非参考にしていただければと思います。
Contents
レンズのカビ、クモリ、バルサム切れ、チリホコリとは
レンズのカビ、クモリ、バルサム切れについて解説していきます。まずはこちらの動画をご覧ください。
カビ
上の画像のように菌が糸状になっていたり、点々になっているものはカビです。カビの大きさによっては、撮影に影響します。目視で明らかに見えるカビは確実に撮影に影響するので、説明文に「大カビがあるので、撮影に影響があります」と記載しましょう。
逆に目視で見て、薄いカビ程度なら撮影には影響ありません。説明文には「若干カビ見られますが撮影には影響ありません」と記載すれば良いです。
クレームが不安でしたら、「若干のカビが見られます。通常撮影には影響ありませんが、逆光等の撮影には影響ありません」と記載しましょう。
クモリ
レンズのクモリは、文字通り白く曇っている場合の症状です。肉眼で見て明らかに白く曇っている場合は、撮影に影響ありますが、本当に薄っすらと雲っている程度でしたら撮影には影響ありません。
カメラ店に行くと「大クモリ」「小クモリ」と記載されてレンズが売られていますが、「小クモリ」の場合は撮影に影響しない程度のクモリと判断すれば良いです。
バルサム切れ
バルサム切れとは、レンズ接合部の接着剤が剥がれかけて、それがレンズ内に混入して、白い汚れのようになったり、虹状に点々と見られる状態のことを言います。
これも肉眼で見て明らかに汚れが見られる場合は、撮影に影響ありますが、逆に薄いバルサム切れ程度でしたら撮影に影響ありません。
チリ、ホコリ
ずっと使っていると大抵、どのレンズでもレンズ内にチリ、ホコリが混入してしまいます。多少のチリ、ホコリでしたら撮影には影響ありません。
目視で見えるような大きなゴミ、大量のホコリが混入している場合は撮影に影響する場合はあるので、出品時に説明文に記載する必要があります。
オートフォーカスレンズ(AF)とマニュアルフォーカス(MF)の違い
レンズの検品をする前に「AFオートフォーカスレンズ」と「マニュアルレンズ」の違いを解説していきます。レンズの種類によって、検品方法が異なりますので、まずは2種類の違いを把握しましょう。
オートフォーカスレンズ(AF)とは
オートフォーカスレンズは、デジタルカメラ専用のレンズになります。シャッターボタンを半押しすることで、自動的に焦点を合わせます。
オートフォーカスレンズは、全てマウント側に電子端子があります。マウントに電子端子があればオートフォーカスレンズと判断しましょう。
マニュアルフォーカス(MF)とは
マニュアルレンズはフィルムカメラで、使われていた昔のレンズになります。マニュアルレンズ(MF)のレンズのマウント部分には、信号接点(電子接点)と呼ばれる金属部分がありません。
その分、非常にシンプルな作りになっているのが外観から判断することができます。
オートフォーカスレンズ(AF)の検品方法
オートフォーカスレンズ(AF)の検品方法を解説していきます。まずは下記の動画をご覧ください。
外観
レンズの外観を見ていきます。フード取り付け部に欠けがないか、ズームリングのゴム部に浮きがないか、白化していないか、マウントに汚れがないか確認しましょう。
光学(カビ、クモリ、チリ、バルサム切れ、キズがないか)
レンズ内にカビなど撮影に影響するものがないか確認していきます。ペンライトなどで光を照らすと、レンズ内がより鮮明に確認できます。
レンズ内を肉眼で見ると、薄カビなど見落としがあるのでできるだけ光を通して、レンズ内を確認しましょう。
オートフォーカスが稼働するか
レンズのスイッチをAFモードに入れ替えて、オートフォーカスが効くか確認します。シャッターを半押しして、オートフォーカスが稼働し、焦点があるかどうかを見ていきましょう。
レンズをカメラに付けて、液晶部にエラーが出たり、レンズやカメラが稼働しない場合は、カメラ、レンズのマウント電子端子に汚れが付着して接点不良になっている可能性があるのでマウント電子端子を綺麗にしてから動作確認するようにしてください。
電子端子の汚れを取ってもエラーがでたり、通電しない場合は、カメラ、レンズのどちらか壊れている可能性があります。
またAF鳴きといって、オートフォカス時にキーキーと異音が鳴ることもあります。特に昔のフィルム用のAFレンズに多いのでAF鳴きがあるかも確認する必要があります。
ズームリングがしっかりと動くか
ズームリングを最後まで回すことが出来るかをチェックして検品しましょう。まれに途中しか動かないジャンク品もあるので、正常に動くか確認していきましょう。
マニュアルフォーカス(MF)の検品方法
マニュアルフォーカスレンズ(MF)の検品方法を解説していきます。まずは下記の動画をご覧ください。
外観
マニュアルレンズも同様、外観が綺麗かどうか、汚れが付着していないか、欠けがないかを確認します。
光学
特にマニュアルレンズは、カビやクモリがあるものが多いので、入念にレンズ内を光を照らして確認していきましょう。マニュアルレンズの光学を確認する時は、絞り羽を開くとレンズ内を見ることができます。
ヘリコイド
ヘリコイドは、レンズを鏡胴の螺旋溝によって前後に移動させるものです。ここが硬くて動かないと使い物にならないので、スムーズに前後動作するか確認しましょう。
絞り羽
最後に絞り羽が正常に動くか見ていきます。
赤丸で囲った絞りリングを動かして、絞り羽が正常に動作するか見ていきます。
マウント部にある絞りレバーを動かして、絞り羽が正常に動くか確認します。
また上画像のように絞り羽に油染みが見られることもありますので、絞り羽の状態も確認していきましょう。
検品用のカメラを用意しよう
オートフォーカスレンズの検品する時、対象のカメラがないとオートフォーカスが効くのか確認のしようがないですよね?
そのため、各種メーカー検品用のカメラを用意することをオススメします。といっても、検品用のカメラに何万円もお金を払う必要はありません。
1000円程度の検品用のカメラを購入すれば良いです。中古カメラ店に行けば、安売りのカゴに昔の安いオートフォーカス用のフィルムカメラが大量に売っているのでそれを検品用にすれば良いです。
ちなみに私は、検品用のカメラとして、仕入れのおまけで付いてきた「Nikon F801」「Canon eos kiss」というカメラを使用しています。
まとめ
今回は、カメラ転売の検品方法ということで「レンズ編」を解説していきました。
始めは、カビって何だろう?バルサム切れ?と戸惑うこともありますが、数をこなしていけば慣れます。慣れていけば、1個につき2〜3分、数秒で検品ができるので安心してくださいね。
また、カメラの検品方法は下記にて詳しく解説していますのでご覧ください。
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