アダチです。
僕は昔、起業前にテレフォンアポインターとして
営業会社でアルバイトとして働いていました。
なぜテレアポをしていたのかというと
単純に給料が良かったからです。
居酒屋だったら良くても950円程度が限界ですが
テレアポの場合、1200円もらえます。
僕の部署はフレッツ光の回線を法人相手に
NTTの代理店として販売していました。
テレアポは
インバウンド(受ける方)とアウトバウンド(かける方)
2種類ありますが、
僕はアウトバウンドとして
ひたすら中小企業や飲食店に電話をかけまくっていました。
電話をかけてアポが取れて、そこから営業マンが
実際に訪問してサインしてもらって契約という流れです。
僕の部署には、
テレフォなポインターが20人くらいいましたが
アポが取れずにやめてく人がほとんどでした。
入れ替わりが激しい業界なので、
生き残る人もわずかです。
そもそも知らない人に電話をかけるのが
苦痛な人もいるので、勤務初日午前中にいた人が、
午後には消えているなんてことは日常茶飯事です。
そりゃあ
「こんな時間にかけてくんな!!」とか
「二度とかけるな!!」とか言われたら
メンタルも病みます。
無言で切られることも多数で。
たしかに自分もたまに携帯に
営業の電話がかかってくることありますが
忙しいときだと、殺意さえ芽生える時があります。
「こんなときにかけてくんな」って思いますから。
でも自分は、意外にもテレアポが性に合っていたのか
アポが異常に取れたんですよね。
月間契約数もトップクラスでした。
何か裏技でもあるんじゃないのか?と
皆に思われていましたが
特になく、テンプレ通りの営業マニュアルを読みながら
ひたすら電話をかけ続けていただけです。
ただ、人より秀でていたのがコール数です。
普通の人は1時間に20から30の企業に
電話していたのに対して
僕は60-70の企業に電話をかけてました。
結局、手数が多かっただけなんですよね。
6時間休むことなく、ひたすら
「私NTT西日本のアダチと申します。この度光回線が・・」
と電話をかけまくっていたので
毎日、仕事終わりはクタクタでした。
ただ、僕の隣に座っていた「天才」と呼ばれていた
トップアポインターのYさんは
ほとんど電話をかけていなかったのです。
僕が1時間60以上電話をかけているのに対して
Yさんは10程度です。
中には電話を1通もかけないで、さぼって
インターネットで買い物をしている時もあったのです。
それでも毎日僕よりもアポをを取っていたので
「なんでだろう」と不思議に思っていました。
チラッと横目で、Yさんが電話をかけている企業を
見ると彼は、病院ばかり電話をかけていたのです。
「ん?なぜ彼は病院ばかり電話をかけているんだ?」
不思議に思ったので、ダメもとで聞いてみたんです。
僕「なんで病院ばかりかけてんですか?」
Yさん「だって病院の先生は汚れてないから」
僕「どういうことですか?」
Yさん「だって企業とかテレアポしても
僕らと同じような会社が営業電話かけてきているから、
皆、営業電話にウザがって、まともに取り合ってもらえないわけよ。
でも、病院のお医者さんって普段、施術していて電話に出ないから
NTTの営業電話に対して不信感もってなくて汚れてないわけ。
だから、お医者さんと話さえできれば、アポは必ず取れる。」
たしかに病院に電話をかけると、いつも受付が電話に出て
院長先生は、施術中のため出れないと切られることばかりです。
だから医療関係にアポするのは避けていました。
僕「でも普段電話に出るのは受付ですよね?
どうやってお医者さんと話すんですか?」
Yさん「事前にホームページで営業時間を調べて
営業が終わった瞬間にかければ、受付が院長先生と繋げてくれる。
院長先生が電話に出ればほぼアポは取れる。
実はみんなが電話をかけているときじゃなく、
院長先生が出やすい昼間の10分間に絞って
ピンポイントで電話をかけてるんだよね」
なるほど。
だから、Yさんは1時間10コールにも満たないのに
驚異的なアポ数を獲得していたのかと、勝手に納得です。
Yさんのようにトップアポインターほど、
手数は少ないです。
別の女性のトップアポインターも
確実にアポが取れるリストを作って、
絶対にアポが取れる時間帯を見定めて
少ないコール数でアポ数を稼いでいました。
このようにトップアポインターほど、
やるべきことだけ力を入れて無駄なことをしません。
短時間で力を入れるところと一気に集中して
あとの時間はサボっているのです。
これはテレアポの世界だけではなく
ビジネスの世界でも同じです。
稼ぐ人ほど、意外にも働いてないんですね。
それは力を入れるべき箇所を理解しているからです。
人生は有限なので利益に直結することをやるべき
トップアポインターのように
僕は、ビジネスも手を抜くべきだと思っています。
ビジネスは「泥臭くやるべき」「寝ずに働くのが当たり前」
こんなイメージもあります。
しかし、儲かってる人ほど、手を抜いています。
厳密にいうと、収入に直結していることだけ
力を入れて行動しているのです。
毎日のように夜の街に繰り出して
遊んでるように見える経営者ほど、儲かっています。
力を入れる箇所をわかっているから
働く時間も最小限なんですね。
昼間は1,2時間だけ働いて終わり、
あとは夜の飲み会に参加して、1日が終わりという
経営者も多いです。
しかも、そういった飲み会は
濃密な情報が共有できるので
自分のビジネスにも活かして
収入アップに貢献しています。
遊んでいるように見えて、実は
収入に直結することだけ動いています。
だから手を抜けば抜くほど、儲かります。
逆に結果が出ていない人ほど、
どうでもいいことに時間を使っています。
・ブログのデザインをいじくる
・ワードプレスのテーマで1日中悩む
など、実は収入に直結しないことに
時間を費やしていること多数です。
情報発信で一番重要なのは
コンテンツ(中身)です。
ブログの記事やyou tubeの内容が役に立つモノや
面白くて感情を動かすモノであれば
ファン化されて、商品が売れます。
だから有益なコンテンツを作るために
ネタを仕入れたり、勉強したり、リサーチするのが
実は、収入に直結するのです。
しかし、結果が出ない人ほど目に見える
デザインやテーマをいじろうとします。
逆に消費者目線で考えてほしいんですが
自分が「この人から学びたい!」って思う人
を判断するのは、
普段のブログ記事だったりツイートだったりしますよね。
デザインがおしゃれだから、「この人から学びたい!!」とは
ならないでしょう。
だから、デザインに時間をかけるのではなく
コンテンツの質を高めることに時間をかけることです。
そして、商品って販売することです。
僕は、ITスキルはほぼないし
今の大学生より確実に劣ります。
もしかしたら高校生や中学生と比べたら
ITスキルは乏しいかもしれません。
C言語とかCSSとかHTMLとか言われたら、
チンプンカンプンです。
でも魅力のあるコンテンツの作り方や
DRMを学んだので、収益化できています。
やってることは、パソコンに向かって
タイピングしているだけです。
そもそもコンテンツビジネスは
多様なスキルは必要ないんですよね。
商品を用意して、ブログ書いて
集まってきた人に対してメルマガでセールスするだけ。
そこには、デザインは関係ないです。
文字と音声だけあれば成立します。
僕のブログのデザインも凝ってないし、
ランディングページのヘッダーも人にお金を払って
やってもらっています。
選択と集中と言いますが、
とにかくやるべきことだけ、一気に自分の体力と時間を
投下しているので、無駄がありません。
月100万円以上をずーっと稼ぎ続けられているのも
選択と集中と徹底してきたからです。
逆に停滞していた時は、全て全力で
深夜まで作業をしていました。
でも体力、精神力ばかり減らして
対した結果が出ませんでした。
当たり前ですよね。
なにが収入に直結するのか理解していない状況で
ただ労働時間を垂れ流していただけですから。
時間は有限です。
人は1日24時間という唯一、
平等に与えられた資源があります。
時間をどのように使うかで
その人の人生が変わります。
無断なことばかり時間を費やしていたら
一生労働地獄だし、永遠に自由になれません。
気がついたら40、50、60代と体力がなくなって
後悔する人生を歩むことになります。
逆に、ゴールに直結することだけ
時間を費やしていれば、必然的に
富と自由な時間を得ることができます。
今回は、トップアポインターを例に出して
選択と集中の重要さをお伝えしました。
優先順位をしっかりと決めて
やらないことを決めて、
ゴールに直結することに時間をかければ
サボりながらも結果がでます。
一生懸命働けば裕福になれるのは
勘違いで、収入に直結することだけ
金銭的にも時間的にも豊かになれます。
やるべきことよりもやらないことを
決めて、時間を有効に使っていきたいですね。
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